ここで扱う「美」は、日常私たちが話題にする美とは異なります。
美容やアパレルといった業界にありがちな「美醜」という二項対立で語られるような相対的な美ではありません。
企業研修や自己啓発の業界で語られる、美意識や美しいあり方、というような美でもありません。
小難しい美学史、芸術論やアート、デザイン論でもなく、科学的な美の分析でもありません。
美は、そんなふうに単純に相対化されるものではなく、もっともっと絶対的なものです。
ここで「この世界にそんな絶対的なものはない」と言う人がいるとしたら、そもそも絶対の捉え方が違います。
哲学的世界観に洗脳されている人とは、絶対を定義する世界像のレベル、あるいは見えている時間と空間が違います。