こんにちは、真美研究所主宰の豊田ふみこです。 今日は、真美研究所にてお伝えした内容の一部をお話したいと思います。 芸術知 数ある芸術知の中でも人口に膾炙されている諺があります。 「芸術は長く、人生は短し」 人の一生は短いけれども、すぐれた芸術作品は長く世に残る。 人間の生命に比べれば、真の芸術作品の生命ははるかに長い。 だからこそ、芸術家は己の命を縮めてまでも作品制作に打ち込むことができるし、またそうした生き方も正当化される。 ちなみに、こうした考え方は、しばしば芸術上の天才という観念、そして天才の夭折という観念と結びついています。 別の解釈の仕方 一方で、この諺には、また別の解釈の仕方もあります。 芸術作品を完成させるには長い年月を費やすが、人生はあまりにも短すぎる。すなわち、芸術の長さのほうではなく、人生の短さのほうを主題とした解釈です。 芸術を極めるには一生をもってしても足りない。人生は短いのだから、無駄に時間を過ごしている暇などない。だからこそ、自分はもっとこの道で精進していかねばならない。 美的距離のある芸術知 ところで、この諺をより美的距離のある芸術知に改作するとしたら。 例えば、芸術と人生のいずれか、または両方を別の言葉に置き換えるとすれば。 「Aは長く、Bは短し」 もし皆さまであれば、どのような言葉で美の本質を表現されるでしょうか。