こんにちは、真美研究所主宰の豊田ふみこです。
今日は、真美研究所にてお伝えした内容の一部をお話したいと思います。
詩とは何か?
某美学研究者の言葉を紹介します。
「美とは何かを一義的に定義することは難しい。ウィトゲンシュタインの言うように、語りえぬものについては沈黙しなければならないのだとしたら、美そのものについては一行も書くことが許されないだろう」
「私たちは、ただ『美しいもの』との出会いにおいて、戦慄し、眩惑され、蠱惑されているばかりということになる」
「こうした美の秘密について、他の誰よりも知っているのは詩人たちであろう」
「ある詩人曰く、美は恐ろしきものの始めであり、巨大な恐ろしげな純真な怪物であり、それはまさに言語に絶する何ものかである。これを概念によって定義しようとし始めるや否や、私たちは途方もない混乱に巻き込まれることになる」

詩人とは、どのような人を指すか?
皆さまにとって「詩」とは何でしょうか?あるいは、「詩人」とはどのような人を指しているでしょうか?
学術的にいえば、詩とは本来、言語の表面的な意味だけでなく、言語がもつ美を喚起する性質を用いて表現される文学の一形式です。
ゆえに、美の象徴としての芸術の中にあって、⻑らく言語芸術の頂点と捉えられてきました。
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例えば、ギリシアの哲学者ホラティウス曰く
「詩は絵のごとく」
同じく、シモニデス曰く
「絵は黙せる詩であり、詩は語る絵である」
現代においてもエゴンシーレ曰く
「すべての芸術家は詩人でなければならない」
ウィトゲンシュタイン曰く
「哲学は本来ならば詩作のようにしか書かれることはないであろう」
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ほかにも、文学の起源を遡れば、アリストテレスの「詩学」に始まっています。
また、美学の創始者であるバウムガルテンも、その著作の中で、詩の美学的価値の原理的考察を思考する学として「エステティカ」という学を予告しています。
このことからも詩の考察とは、まさに言語による真美の探求そのものであると言えます。