美を求めてきた人がたどり着くもの
” 美学は「いかに人はよりよく生きれるのか」という問いから誕生した哲学の一領域です。人間教育の一部として組み込まれている学問であり、この世界におけるあり方、佇まい、思考、所作に深い影響を与えます ”
ここで扱う真美とは、日頃私たちが話題にする美とは異なるものです。
芸術論やアート、デザイン論ではなく、美容や健康の美、美意識でもなく、科学的な美の分析でもありません。
真偽も善悪も美醜も超えた、対立概念とは別の次元にある、本当にうつくしいものとはなにか。
哲、美、文といった形而上にフォーカスしたすべての人文知を駆使して、美の本質にせまります。
「美しさとは何か」を考える機会を持つことは、美しい生き方、人格と教養の形成に繋がると考えています。
新しい世界で生き抜くために
今、私たちはどんな時代を生きているのでしょうか。誰もが感じているように、急激な変化を余儀なくされる時代です。未来は、ますます予測困難となり、何が起きるかわからないのが、これから私たちが生きていく世界です。そんな時代を生き抜くためには、常に必要とされる能力がありま す。
絶対的な正解のない世の中で、私たちは、さまざまな情報を集め、考え、判断し、行動していかなければなりません。あなたは、このような中でも、後ろ向きになることなく、自分や周りのため、世の中のために、自分の能力を出しきって生きていきたいと思われているのではないでしょうか。
混沌とした時代だからこそ大事なことがあります。
混沌とした時代に求めらるものは、なんでしょうか?お金でしょうか?情報でしょうか?それとも、コミュニケーション力でしょうか?
いいえ、違います。これら全てのベースになる「考える力」です。 それは、人や世界の本質を知ろうということです。そのために重要になってくる力が、3つあります。
1.高い視点、広い視野で物事をとらえる「メタ認知力」
2.既存の価値観や常識(コード)を疑う「デコード力」
3.これらを明確に言語化し、相手を動かしていく「言語化能力」
これらの3つの力をつけるために役立つのが「哲学的思考」なのです。
もはや「晢学」だけでは片手落ち
しかし、哲学的思考の特徴である「論理的な理解力や応用力」だけではAIが台頭する時代には、もはや不十分です。
もちろん、結果を出さなければならない責任ある立場の方にとって、合理性や論理性は大切です。それが不要になることはこれからもないでしょう。ですが、いくら論理的だからといって、ロジックで詰めたり論破したりするようなあり方では、人はついてきません。実際、合理的・論理的な判断だけでは、問題解決は厳しいと感じている方も多いことでしょう。
近年、美意識の水準が個人や企業の成果を左右すると言われるようにもなりました。多くの方がなんとなく気づき始めているのです。芸術やアートなどクリエイティブな領域に限らず、ビジネスにおいても学問においても人生においても、非論理の領域が大切であるということに。
では、何を学べばよいのでしょうか?
哲学的思考だけでは、受け取れないものがあります。
機微を読み取る感性
私たちが今まさに取り戻すべきもの、それが「機微を読み取る感性」です。
ここでいう「機微」とは、空気を読む力や忖度することではありません。人の心の動きという狭い範囲だけに対する洞察力のことでもありません。心理学や脳科学などの科学的知見から理解できるものでもありませんし、個人の主観やセンスに依拠したものでもありません。
「機微」とは、この世界と人間のあり方を示してくれる微かな機しのこと。
「機微を読み取る感性」とは、この世界と人間のあり方を真に理解するための力です。
その場の状況、雰囲気、空気感、表面に現れないもの、そして時代の流れ、それらの微妙な変化を読み取り応用するためには、文学や芸術などの美学的なセンスや感受性がより求められます。
美の哲学
「機微を読み取る感性」を磨くのに最も適した学びこそ、「美の哲学」です。
言語芸術と呼ばれる「詩」、善悪や真偽という分別を超越した言語世界の上澄みの「禅」の理論、非言語芸術である「絵」「音楽」など、天才たちの創作した「美」の感受を通し、世界の捉え方を変えていきます。
ビジネス上の問題も人生の問題も、白黒付けられるものなどない中で、自らが選び取るにふさわしい道を教えてくれるのも、こうした「美の哲学」の力といえましょう。
形而上の世界に触れる
実際、世界で活躍する真の成功者、有力者、実力者は、俳句を嗜んだり、美術館や音楽会などに足を運び、文学や芸術など形而上の世界に触れ、感性を磨くことを大切にしています。
これは、なぜでしょうか?
美について考えることは、一見ビジネスや実利に全く関係のないことのように感じるかもしれません。しかし、普段自分がどのようなものに触れ、感性を磨いているかが「生み出すものの質」を決めているかを深く理解しています。自分のものの見方が変われば、世界や人間の捉え方が変わり、発想も変わってくるからです。
多くの人は、目に見えるわかりやすいものに飛びつきます。しかしそれらは、全て枝葉にすぎません。すべての物事の裏側には、一見すると「目に見えないものの本質」が常に存在しています。すべての「目に見えるもの」は、何らかの「目に見えないもの」が変換されて生み出されたものだからです。
ここで扱う「美学」は、最高抽象度の知です。すべての根幹となる「源の知」であり、すべてのモノコトはこの知から生み出されます。その一番上が変われば、一気に「知」の形が変わることは容易に想像できるでしょう。
また、哲、美、文といった形而上にフォーカスし、美の本質にせまるあり方によって、科学や実学など、実利重視の学びから逃れた、純度の高い「真の知性」に出会えます。
※この真美研究所で扱う情報は、協力機関である東京官学支援機構(TASO)とTASOが主催する人文知普及と研究の会員制サロン東京美学倶楽部の資料をもとに作られております。世界のアカデミズムに裏打ちされた真の美学を提供いたします。
世界のアカデミズムに裏打ちされた真の美学
真美研究所では、世界のアカデミズムに裏打ちされた真の美学を提供いたします。
この真美研究所で扱う情報は、協力機関である東京官学支援機構(TASO)とTASOが主催する人文知普及と研究の会員制サロン東京美学倶楽部の資料をもとに作られております。
東京美学倶楽部は、最高学府と関わってきた経緯と実績を土台として、東洋知にも西洋知にもとらわれない日本知、メタアカデミズムを志向しています。メタアカデミズムは、あくまでもアカデミズムとの関わりを経由して辿り着いた領域です。
現在、国が認めている人文知(西洋哲学やリベラルアーツ)から、日本の未来のために国が庇護すべき真の人文知へ。
日本特有の美学、真美の探求のあり方を、共に学び、考え、伝える力を身につける。この使命の元に東京美学倶楽部は存在しています。当真美研究所の活動もその一環です。
大人の学びとは
今の日本には、実利・実用的な学び、即物的な学びばかりです。もちろん、そのような役に立つ学びも必要ではありましょう。
しかしながら、それだけでは人生というものはつまらなく、なにより人として生きる意味を失ってしまいかねません。物質的には豊かになったとしても、心は貧しいままです。
本来、価値のある学びとは、今の自分の理解を超えていると思えるような知に向き合うことです。
具体的に何が得られるのか、という問いから始まる学びは、自分の視座も世界の見方も変えてはくれません。理解できないからこそ、学ぶ意義と価値がある。
すぐに役立てようとしないことが大人の学びたる本質です。
考える力を磨く「思考空間」
大人の真の学びとは「教わる」のではなく、自ら「学ぶ」こと。つまり、考えること。思考は思考をすることでしか磨けません。「真に思考する」空間を定期的に設けることにより、本当の「考える力」がつきます。
人は、情報量が多いと、正しい判断ができると思っています。しかし、真逆です。情報量が多くなればなるほど、実は思考力は低下します。なぜなら情報と比例して考えるべきことが増えるからです。すると、問題が複雑化するため、判断が難しくなるのです。
また、知識として知っていても、体験が伴っていないと本当の意味で知ったことにはなりません。
そのため、「真美研究所(シンビラボ)」では、新しい情報や知識を頭に入れ理解しようとするのではなく、体得重視の実践的な演習を通して学ぶことを大切にしています。
こんな方におすすめ致します。
・知性と教養溢れる大人の女性としての美しさを求める方
・詩や文学、日本語の探究に興味のある方
・論理的な思考だけでは限界を感じている方
・新しい着想を生み出す視点を持ちたい方
・抽象的・本質的な学びに価値を持てる方
こんな方には向いておりません。
・すぐに結果が欲しい方
・知識を得ることを目的にしている方
・効率や合理性を優先する方
※ご入会は、随時受付ています。期間は、ご入会から1年間となります。
受講生様の声
■ワークを通して日本語の奥深さに触れ、心が癒されるのを感じます。美しい日本語と日本人特有の感性を持っていることを誇りに思うと共に、後世の人にも伝えていきたいと思いました。
■私は言語化を苦手としています。そこにチャレンジしたいと思い参加しました。 また、自分の価値観でしかモノが見れていないので、いろんな価値観の方と関わりたい。 いつもふみこさんが言っておられる、何を学ぶかも大事だけど、誰と学ぶかも大切だと思っています。 縁ある方たちと切磋琢磨して、美しい日本をより美しい国にしていけたら最高だと思ってます。 そんな思いで学ばせて貰っています。
■いかに自分が見えているものしか見ていないのかに気付かされます。いろんな方の考えを聞いていると、同じものに対しても、そんな考え方やものの捉え方もあるのかと勉強になり、視野が広がります。
■いつも仕事に追われ頭の中が忙しいのですが、ワークを考えている時間は頭の中が静かになります。普段考えないようなことを考えることで、脳の違う部分が活性化されるのを感じると共に、ものの見え方が少しずつ変わってきました。
■日本人でありながら、日本語について知らないことが多く、日本人はこんなに豊かな感性と表現を持ち合わせているのかと驚きました。美しい日本語表現を磨いていきたいと思います。
■抽象度を上げて考える癖がついてきました。方向性を決めるときの発想も今までとは違ってきたのを感じています。
■ワークの発表を通して、それぞれの個性がみえてくるので、それがとても素敵だなと感じます。普段出会わないような方達と一緒に学べることが楽しいです。
受講者様の属性
会社経営者、会社役員、起業家、外資系企業勤務、日系企業勤務、個人事業主の方など、業界業種も多種多様な方々に、ご参加いただいております。
開催要項
【内容】美の探究をテーマにした独自課題による演習、禅問答の哲学的考察(真哲学)、詩や俳句の創作など
【開催形式】アクティブラーニング形式の研修会
※ご欠席された場合も、アーカイブ視聴ができますのでご安心ください。
【開催回数】月1回 2時間程度
【開催場所】ZOOM
※ZOOMとFacebookグループに参加できる状況に、環境を整えてください。
■ナビゲーター:
豊田ふみこ 真美研究所主宰
東京官学支援機構 理事
東京美学倶楽部 上席研究員
東京リベラルアーツクラブ研究員
比丘尼会 会員
株式会社LuGEND代表取締役
経営者や起業家などビジネス業界をリードする方を対象に、ヒトモノコトの印象を整えるコンサルティングを個人・企業問わず提供。また、デザイナーとして、ロゴ製作やプライベートブランドの開発支援も行う。ブランドの商品開発・製造販売の経験を通して得た、形而上にある想いを視覚化できる強みをいかし、日々の情報発信やコミュニティでの定期的な知識の共有をしている。2021 年より、哲学をビジネスに活かす観点から女性リーダー向けの哲学講座を開始。2022年、東京官学支援機構の理事に就任。以降、哲学、美学、文学にフォーカスした人文知の普及・推進活動に取り組んでいる。
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